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職人の技 〜展開・折曲げ・溶接・仕上げ〜
カバー(薄板)
この製品は工作機械を操作する時の手元操作BOXです。 機械の正面に配置されるためにデザイン性が重視され、また、操作性も良くする…などにより変則的なR形状になっています。 板金製品としての仕上がりに“ハイレベル”が求められる製品です。 |
<展開> 傾斜面とRの複合体で形状が複雑なため、従来の方法での展開作業では膨大な手間と時間を費やしていました。 それを解決するべく最新の展開ソフトを導入し、さらに、お客様より頂いたDXF図面データを使うことにより、展開時間の大幅な削減が可能となりました。 |
<折曲げ> 複雑なR曲げの多い製品です。機械やソフトで対応ができない部分は、職人の技(経験、感覚、発想)が生かされています。 試作段階では、FR曲げ(短ピッチ&鈍角曲げの連像でR形状にする方法)でR形状にします。 量産の場合は内Rに合うR金型を整備し、FR曲げの部分を1回で曲げます。それにより大幅な曲げ時間の削減になります。 |
<溶接> 複雑なR形状のため溶接長が大きく、必然的に歪(ひずみ、ゆがみ)も大きく出てしまいます。 それをいかに抑えるかがカギになる製品です。 その溶接方法としては、材質や外観重視及び歪等を踏まえてTIGでの総付けで行い、溶接電流等の機器の微調整、溶接方向、送りの速さ、そして専用の溶接治具の開発など職人の熟練技術が生かされます。 |
<仕上げ> この製品の最終工程です。機械の正面に配置される製品のため、最高級の仕上げが求められます。 溶接した部分をいかにも曲げた様に(溶接をしていないかの様に)見せるため、一定の幅のRになるよう滑らかに削ります。 グラインダー及びやすり等による完全手作業ゆえ、職人の熟練技術と感性が生きています。 |